Access への批判に対して思うこと

Access はボロだという批判を時々耳にします。
実際、開発作業の結果をソースコードとしてテキストで持つ開発環境ではないので、構築したシステムの見通しが悪くなりがちで、デバッグが困難だったりします。

しかし、批判をする人はこの製品が Office ファミリのパーソナルデータベースソフトだという位置づけを無視して複雑なアプリケーションを構築してはいないでしょうか。

確かに Access というソフトはとても高機能なので、開発者がその気になれば設計が複雑で高度なデータベースアプリを構築できます。
けれど私は Access の素晴らしさは、複雑でない、気楽に実装できる規模のデータベースアプリでこそ発揮されるのだと思っています。

複雑で高度なシステムを構築する必要があるなら、より良い選択肢は他にあります。
やはり、Access という製品が想定する使い方をしてこそ高い生産性を引き出せるのだと思います。

スタンドアローンな環境で Jet データベースエンジンDAO を組み合わせたときのパフォーマンスは今でもバリバリの一級品だと思いますし、帳票機能もなかなか素晴らしいと思います。
RDBMS とアプリケーション構築の勉強が一度にできるおいしい製品でもありますし、そういう製品のブライトサイドを活かした使い方をしたいものです。

Published 金, 7 7 2006 10:50 by Ryosuke Uemoto
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Comments

# re: Access への批判に対して思うこと

仰る通りだと思います。

私も小規模のシステムを Access で組んだ (組まされた) ことがあります。
めちゃくちゃ楽でした。(逆に戸惑った部分もありましたが)

大規模開発の場合は MDB 部分だけの利用とはいえ、Access はお勧めできないですね。
SQL Server を使っていきたいと思います。

2006年7月7日 11:20 by じゃんぬねっと

# re: Access への批判に対して思うこと

コメントありがとうございます。

>めちゃくちゃ楽でした。(逆に戸惑った部分もありましたが)
Access の流儀を受け入れると途端に楽になりますよね。ワオ!て感じで(笑)

>大規模開発の場合は MDB 部分だけの利用とはいえ、Access はお勧めできないですね。
>SQL Server を使っていきたいと思います。
このご意見に頷く開発者は私を含めて多いと思うのですが、手軽に始められる Access でイロハを習得した開発者が Access から離れられずに開発規模を膨らませ挙げ句破綻してしまうというのはなかなか根の深い問題で、なんとかならんかなあ、と思っています。
マイクロソフトもそういう問題に対処すべくコンテンツを用意してくれているんですが、やはりすぐには効果が現れないですね。

.NET 開発へのステップアップがもっとスムーズになればいいなと思います。

2006年7月7日 12:51 by Ryosuke Uemoto

# re: Access への批判に対して思うこと

同意です。

確かに、1 つのプロダクトに慣れてしまった時に、
客観的に非難できる冷ややかな目も持っていないと、
別のテクノロジ、プロダクトに柔軟に対応できなりますね。

Access からは、一旦 VB + SQL Server (MSDE) あたりを踏んで、
CLR + ADO.NET + RDBMS と行きたいところですよね。

確かに、VBA サイドからのマイグレーションは難しいと思います。
ユーザーサイドに専用のコンテンツがあっても良いかもしれませんね。

2006年7月7日 13:42 by じゃんぬねっと

# re: Access への批判に対して思うこと

道具は適した場所で能力を発揮するが,不適切な場所では,邪魔者になる。
その辺を弁えないと,頓珍漢な批判をしてしまう事になる.
 最近は メモリー上にDataTableをインスタンス化して済ますことが多いが,以前はワークテーブルとして, 使い捨てMDBを多用した。
結構,高速で使い勝手のよいツールとして重宝していた。
 道具に過度な期待をするなかれ!

2006年7月22日 3:34 by ognac

# re: Access への批判に対して思うこと

ognacさんコメントありがとうございます。

>道具は適した場所で能力を発揮するが,不適切な場所では,邪魔者になる。
>その辺を弁えないと,頓珍漢な批判をしてしまう事になる.
そう、そうなんです。

それぞれの道具が開発された背景を理解することが大切なのだと思います。

2006年7月25日 18:26 by Ryosuke Uemoto

# re: Access への批判に対して思うこと

*以下のコメントはbackdoorさんから頂いたきました。
*backdoorさんの環境から当ブログへの投稿がうまくいかないということで、上本がbackdoorさんに代わって投稿します。


こんにちは。ここへは初めてお邪魔します。
少し古い記事への感想ですが、他にコメントできそうなところが無いものでご容赦願います。

Access多用してますし、非常にできの良いツールだと思っています。
ueさんの書かれている通り「この製品が Office ファミリのパーソナルデータベースソフトだという位置づけ」を正しく理解していれば、全く問題ないと思います。

仕事上、運用関係のサポートに回るケースが多いため「Accessで独立した仕組みを作りエンドユーザにカスタマイズ可能な状態で提供する」ケースが多いです。

例えば、親会社の営業本部に提供した「PHS通話明細データの加工ツール」等はAccess無しでは実現不可能でした。
○要求仕様
キャリアから月々提供されるPHS通話明細データを解析し、月**時間以上使用した利用者の利用明細を印字したい。
○Access側の実装
1.キャリア提供のPHS番号毎の通話明細データ(固定長マルチフォーマット形式)の取り込み
2.当社提供のPHS使用者情報の取り込み
(別なAccessMDBからExcelシートにExportした情報)
3.必要情報の加工(データ集約等)
4.帳票出力

要求仕様以上の解析をしたい場合はEUCでクエリ等を追加すれば実現できます。
→ Accessは親会社の標準ツールとして
  インストールされている状況です。

これだけのことができるメジャーなツールって他にはちょっと無いように思えますね。

2006年7月31日 11:30 by backdoor (上本亮介が代理で投稿)

# re: Access への批判に対して思うこと

backdoorさん、コメントありがとうございます。

>仕事上、運用関係のサポートに回るケースが多いため「Accessで独立した仕組みを作りエンドユーザにカスタマイズ可能な状態で提供する」ケースが多いです。

そう、カスタマイズ可能な成果物というのは開発環境イコール実行環境である Access の強みですね。
もちろんそこには副作用というか、負の効果もあるわけですが、MDE 形式やランタイム版での配布といった回避策も用意されているわけですから、適材適所で上手に使っていきたいです。

>これだけのことができるメジャーなツールって他にはちょっと無いように思えますね。

私もそう思います。
Office System に含まれているという導入ハードルの低さと高い生産性(保守性は難ありかな)とでとても役立つ製品です。

2006年8月5日 10:53 by Ryosuke Uemoto